新作映画「沖縄から叫ぶ 戦争の時代」完成上映会に120人

1月22日 完成上映会(東京・飯田橋)

1月22日、東京飯田橋の東京ボランティア市民活動センターで、同映画の完成上映会が開催された(主催:ビデオアクト)。前日朝日新聞に記事が載ったということもあり参加は、120名。製作者本人が言うのも何だがこの数字は、創立20年を迎えたビデオアクト始まって以来の数だという。それだけ「沖縄」が、今、関心の的なのだということだ。

この映画は昨年2018年の2月、名護市長選挙で辺野古新基地反対の稲嶺さんの敗北から9月の沖縄県知事選で玉城デニーさんが勝利するまでを描いたドキュメンタリーだ。またこの映画は、沖縄県名護市辺野古だけでなく離島(与那国島、石垣島、宮古島)や鹿児島県奄美大島の自衛隊基地建設にも触れている。これは、本土でほとんど報道されていないことだ。この点が参加者の感想からも多く指摘された。

私は昨年1年かけて、ほぼ月1回ペースで沖縄に通う中で感じたことがある。それは、沖縄はその多くが報道されてはいないが、政治的、社会的にもこの国の行く末を決めるポイントを握っているということだ。

制作者・湯本雅典

安倍政権は国内で不祥事をおこすたびに、外圧の排除の必要性を強調し、事態を乗り切ってきた。秘密保護法、安保法制、共謀罪などなど。しかし実際の現場は、まさに「最前線」であった。辺野古のゲート前での非人道的な「ごぼう抜き」。静かに座っているだけなのに300台のトラックによる基地資材搬入のために、お年寄りをおかまいなしに排除していく。離島では大自然を破壊し、巨大な基地が住民の意向をまったく無視し強行されていく。

本映画は、政府の軍備増強の「事態」の全体的な姿を描いたものだ。それだけに、上滑り的な感があるのではと、正直言えば上映前私は危惧していた。しかし、まずはそこが報道の出発点だと完成上映会で感じた。

多くの方にこの映画を観ていただきたい。(上映権付DVDを2000円で頒布中)


新作映画「沖縄から叫ぶ 戦争の時代」完成上映会に120人」への3件のフィードバック

  1. 岡山・牛窓にUターンしました。DVDを求めます。(個人視聴版)地元で上映会を準備します。

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