こじんまりとじっくり上映会

8月22日、北区赤羽駅から徒歩10分のところにある「青猫書房」という本屋さんの中のスペースで、映画「沖縄と本土 一緒に闘う」の自主上映会が開催されました。

主催は、今回は個人、Hさん(北区在住)です。参加は、10人。当初2部構成で企画していただいたのですが、参加者が少なく1部にまとめて実施しました。しかし、僕はそれが結果的には良かったと思っています。

コロナ前だったら、一人でも多くという発想になったと思います。でも、少ない方がいいこともあるのです。上映後の交流が充実していました。参加者のほとんどが発言。少ないから、発言せざるをえないということもあります。でも皆さん、はじめはなかなか言えなくてもいいことおっしゃる。例えば、「若い人たちは、怒りを表立って表わしていないように感じるが、実際の所どうなのか」とか。

このご意見は、僕にとってはとっても貴重で、実は次作(新作)がハルサーズ(石垣の若者たち)が主人公なのですが、試写版を観た方たちから、「彼らの葛藤が出ていないのでは」という指摘を受けていたので、僕自身すごく悩んでいたのです。でも、このご意見で若者たちが悩みを表に出さないところに、彼らの怒りがあることに気づかされました。

「上映屋」として始めた出張上映会。昨年6月の完成上映会から数えると今日で25回目になります。自主上映会は、全国各地で開催され、僕が把握できていないものも合わせるとこれ以上の回数にはなります。これだけやっても、気づかない事ってまだまだあると感じた貴重な上映会でした。場所を提供していただいた青猫書房の皆さん、主催のHさん、そしてご参加の皆さんありがとうございました。

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