歩き始めて、どこまで来たのだろうか(沖縄映画製作の足取り)

今年1月に沖縄に通い始め、半年がたった。昨年の「選挙が生まれる2 私たちは歩き始めた」の時も、ちょうど1年前、「この先どうなるのだろうか」と不安に包まれていたことを覚えている。一応、選挙の投開票日が終わりの目途だが、そんなことは形式的なことで、あくまで人を記録したいということからすると、前途暗たんたる状況を感じる時期だ。始めてよかったのだろうかという気持ちも、頭をかすめる。

やはり、沖縄は遠い。そして台風に早くも2回遭遇し、次回(8月8日~)も、東京を出発する日に関東直撃予想の台風が、今接近している。なるようにしかならないのだが、やはりあせる。行けなくなる可能性もあるからだ。そして、無理して航空会社を乗り換えると、金が万単位で飛んでいく。絶望的な気持ちにもなる。

何よりも大事なことは、今、自分がどのあたりをさまよっているのかが、これくらいの時になるとまったくわからなくなるのだ。まさに、「真夏のホワイトアウト」である。この半年間、自分なりに撮りためてきた。しかし、そのことにまったく自信がもてなくなる。

そこで、やることもないので、映像を見返している。この間の映像を見ると、初めて見た感覚になる。忘れ始めているのだ。それも「不安感」を持つ原因の一つだと思う。

沖縄の映像は、この世にたくさん出ている。辺野古を撮った人も、かなりいる。僕は、僕なりに撮りたい。そして、本土と自分とどこでどうつながるかわからないけど、本土の自分が、自分にとって必要だと思ったところを切り取りたいと思う。うけなくても。

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