10年・福島浜通り・驚く他ない

3月9日から13日まで、福島~石巻と取材旅行にでかけた。5年ぶりの福島だ。今回初めてJR常磐線「双葉」駅に降りた。正直「勇気」(こういうのを勇気というのだろうか)が要った。未だ帰還困難区域であり、駅の西側は入ることができない。そこには、フレコンバックが積みあげてあり、「さあ、双葉町の未来をはじめよう」というスローガンがかかげてあった。ここがまず驚きだ。

常磐線「双葉」駅のすぐ西側、ここは入れない

双葉駅前は、東側は入れる。線量は、私の線量計で0.6μSv/毎時。政府が決めた除染に必要な線量の0.23μSv/毎時の約3倍。東京・上野駅付近の線量0.03μSv/毎時の約20倍だ。周辺は誰も住んでいない様子。そして、オリンピックの聖火がここを通ることになっている。

双葉駅前の家屋
奥に見えるのが常磐線双葉駅
オリンピック聖火ランナーのルート(3月25日に走る予定)スタートが双葉駅前

シャトルバスに乗り、「東日本大震災・原子力災害伝承館」へ行く。伝承館の内容には賛否両論がある。私は、今最大の課題になっている最終処分の問題、放射線排水の海への排水の問題についてまったく触れていない事は非常に不十分だと感じた。

東日本大震災・原子力伝承館

伝承館は、福島第1原発から約1kmのところにある。その間に、福島県内の各地から持ってきたいわゆるフレコンバックが埋められた「中間処理施設」がある。つまり、「伝承館」のすぐそばに中間処理施設があるのだ。そして、3月11日に「慰霊祭」が伝承館の隣の施設で行われた。中間処理施設のすぐ隣で慰霊祭が行われたのだ。

福島第1原発の排気塔(伝承館から1km)
中間処理施設(伝承館のすぐそばにある)

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