石垣島ですすむ住民無視の自衛隊基地建設・現地ルポ

沖縄県石垣島で、住民の意向を無視した陸上自衛隊ミサイル基地建設工事が来年3月完成をめざしてすすめられている。基地周辺を歩くと、基地建設の轟音が鳴り響いている。道路は資材や土砂を積んだトラックが、ひっきりなしに通る。現場周辺には、集落、田畑、学校があり牛が放牧されている。

沖縄防衛局は先月25日工事現場周辺でカンムリワシ(国指定天然記念物)の営巣が確認されたため、大騒音をともなう工事は控えると発表したが、筆者の耳にはとてもそのようには感じられなかった。

さらに今工事に伴う汚水処理の問題が浮上している。現場では巨大な排水パイプが設置された。そこからは、現在は赤土がまじった水を一旦は沈砂池にため赤土処理をして流しているが、流れ出る水にはかなり泥がまじっている。また将来は排水溝として基地外に排水が流されることになる。排水の先には宮良川が流れている。宮良川周辺には農業用水を取り込む施設や飲料水を地下からくみ上げる施設がある。防衛当局は汚水処理に問題はないとしているが、市民は、問題がないのなら確固たる証拠を示すよう市や防衛局に求めている。

藤井幸子さん

藤井幸子さん(石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会)は、さらに必要なことがあると語った。「それは、軍事的な抑圧による外交はなく、平和外交を最優先する外交です。それは私たちだけではできるものではありません。総選挙(来る参院選)で勝利することが必要です」と。

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