奄美大島で憲法看板を作り、守ってきた

鹿児島県奄美大島、奄美市の市街地名瀬(なぜ)の商店街入口に大きな憲法の看板がある。

鹿児島県奄美市名瀬 憲法看板

この看板のある「憲法広場」と呼ばれているスペースでは、この間奄美大島に配備されたミサイル基地反対の集会が行われてきた。この看板の設立にかかわった、「自然と文化を守る奄美会議」の大津幸夫さんに話を聞いた

大津幸夫さん

憲法看板が設置されたのは2016年5月、安保法制が強行採決された次の年である。大津さんはそのきっかけを「憲法改悪の動きが大きくなった時です。ちょうど奄美大島の自然遺産登録が呼びかけられていた時でもあり、自然と憲法を守ろうと誰も反対できない、そして後に残るものとして設置しました」と語った。

しかし、「憲法看板」の道のりは楽なものではなかった。看板に書かれた非核三原則の奄美市議会決議について奄美市議会議長から「看板にある当該団体とは関係ないとしてほしい」と依頼されたり、商店街から「看板をはずしてほしいとの声があった」と言われたり、ペンキをぶちまけられたりされもした。しかし、最近では「奄美を出た人から、『看板見ましたよ』と連絡が来ます」(大津さん)という。奄美で今おきていることは、日本全体の憲法をめぐる問題の反映だと感じた。(取材・8月29日)

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