自公・維新・国民の改憲大合唱を止めなければ

6月9日、国会衆議院第2議員会館前で「第208国会憲法審査会総括市民集会」が開催された(主催:「改憲問題対策法律家6団体連絡会」「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」)。

今国会で開催された衆議院の憲法審査会の回数は、15回である。定例会は毎週木曜だが今国会中、ほぼ毎週開催された。過去15年間で衆議院憲法審査会の開催回数は70回になったが、その2割が今国会中に開催されたのである。またこれまでは重要法案を議論する委員会が開催されているときには、憲法審査会は開催されなかった。しかし今国会では、予算委員会中でも憲法審査会は開催された。自公は、「とにかく改憲論議を急いでいた」(高田健さん)。

高田健さん

この背景には、このほど自民党安全保障調査会がまとめた敵基地攻撃の対象の拡大、5年以内の防衛費大幅増額を含む「提言」がある。「提言」はすでに岸田首相に手渡され、秋には閣議決定までこぎつける計画だ。自民党は、この内容を参議院選挙の政策にも反映させている。自民党は参院選後の新勢力図を見据え、今国会を一気に改憲に持ち込もうとするステップにしたかったのだ。 来月投開票がせまった参議院選のテーマは、明白だ。それは立憲民主党の奥野総一郎さんが明確に発言した「改憲勢力を3分の2以下に追い込む」ことだ。

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