「外交努力は実現性があるのか?!」

10月7日、東京都小平市で「ドキュメント石垣島」+補足映像の上映会がありました。主催は、萩山・小川団地9条の会で、参加は27人でした。私は、この会に今回で4回呼んでいただいています。強固なリピーターさんです。同会は結成が2007年、これまでに35回のイベント集会を行ってきました。今回の上映会は、次から次へと質問が出ました。

その中で私の一番印象に残ったのが、「中国が信じられない。国に外交努力を求めても実現性があるのでしょうか」という問題提起です。9条の会の上映会ですので、参加者の方も少しびっくりされたようですが、僕は大事な問題提起だと思いました。反中国意識は、国のあおりもあり高まっていると思います。それが、岸田内閣の防衛費2倍化方針を支えています。

私は、日中間の平和友好条約等の関係性を全体で確認すれば、防衛費2倍化は必要なくなる、日中間には戦争の火種は存在しないと言っても、本当にそうかという人はいると思っていました。その意見が出たということです。ここが討論のかみ合わせが必要なところです。おそらく石垣島現地でもこの論点での議論は、あまりすすんでいない、それどころか自衛隊基地ができたおかげで討論がしにくい状況が深まっていると思います。現に私は現地石垣島のある漁師さんに「外交努力でなんとかなるのだったら、とっくに問題は解決してるよ」と言われたばかりです。

萩山・小川団地9条の会の高橋さん

私は、なんのために日中漁業協定、日台漁業取り決め、日中平和友好条約、4項目合意があるのかと感じます。こういう国家間の不信が深まる局面にこそ条約、協定を生かさなければならないのではないでしょうか。私たちはどこかで「あきらめ」「国家頼り」に陥っているのではないでしょうか。そこの議論がやっと始められると感じた上映会でした。明日は、荒川区で上映会です。私は今日の議論のポイントを投げかけてみようと思います。

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