アマチュアなんだなあと思う

新作映画「沖縄から叫ぶ 戦争の時代」の製作は、何はともあれ製作費で一番苦労した。隠す理由もないので言うと、200万円を超えた。10回のロケ。1回のロケ期間は、短くて3~4日、長くて10日なので、平均1回5万以上は、確実に使う。これまで「取材費」として月々少しずつためてきた分では追い付かず、貯金が少しずつ減っていった。だから、今回の映画をたくさんの方が関心をもってくださったことは、すごくありがたい。DVD販売も100本を超えた。

しかしだ、だからこそ思うことがある。DVDがただ売れればいいのかということだ。また一方では、「ダビングしていいですか」とか「ユーチューブで流していいですか」とまで聞いてくる人がいる。これにも困った。そこで落ち着いた答えがある。観てくださる方の「顔」が見たいのである。

映画って、ただ見てくれればいいのではないと、断じて思う。だから、視聴率には、吐き気を覚える。僕は、絶対にプロにはなれないと思う。ただ、売れればいいとは、思えないのです。

ワンカット、ワンカットを丁寧にじっくり作り、つなげる。このことの大切さは、僕の体に最早しみ込んでいる。だから、ただ「観てほしい」とかただ「広げたい」という気持ちにはなれない。そこは、決定的に甘いのかもしれない。でも、プロをひけらかすよりはいいのではないか。

贅沢な悩みかもしれないが、僕は、映画で食っていこうとは思わない。いや、思えない。

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